この記事は、Power BIを用いたビジュアル作成とカスタマイズに関するガイドです。
- ビジュアルの基本: Power BIでのビジュアルとは、データを視覚的に表現するグラフやチャートを指します。これによりデータの傾向や関係性を把握しやすくなります。
- 基本的なビジュアルの作成方法: ビジュアルの選択、データのドラッグ&ドロップ、色やフォントのカスタマイズなど、基本的なビジュアルの作成手順が説明されています。
- インタラクティブなダッシュボードの作成: ダッシュボードに複数のビジュアルを配置し、フィルタリング機能を追加することで、ユーザーがデータを自由に操作できるようにする方法が紹介されています。
- ビジュアルのカスタマイズ: ビジュアルやダッシュボードをカスタマイズすることで、ユーザーが情報を素早く理解できるようにするためのポイントが述べられています。
ビジュアルとは?
Power BIでの「ビジュアル」とは、データをわかりやすく表現するためのグラフやチャートのことです。ビジュアルを使うことで、データの傾向や関係性を視覚的に把握しやすくなります。棒グラフや折れ線グラフ、円グラフだけでなく、地図やゲージなど、Power BIにはさまざまなビジュアルオプションが用意されています。 この記事では、基本的なビジュアルの作成方法と、インタラクティブなダッシュボードを作成・カスタマイズするステップを学びます。
基本的なビジュアルの作成方法
1. ビジュアルを選ぶ
Power BI Desktopでは、「視覚化」パネルからビジュアルの種類を選ぶことができます。以下は、よく使われるビジュアルの例です:
- 棒グラフ:売上や数量の比較に適しています。
- 折れ線グラフ:時間の経過による変化やトレンドを表示します。
- 円グラフ:全体に対する各要素の割合を示します。
- 地図:地域別のデータを視覚化します。
2. データをビジュアルにドラッグ&ドロップ
ビジュアルを選んだら、データをドラッグ&ドロップして配置します。たとえば、「売上金額」をY軸に、「月」をX軸に設定すると、売上の月別推移を示す棒グラフが作成されます。
3. ビジュアルのカスタマイズ
作成したビジュアルは、色やフォント、軸ラベルなどを調整して見やすくすることができます。「視覚化」パネルで以下の設定を行いましょう:
- 色の変更:棒や線の色を変更して、データの違いを強調します。
- タイトルの編集:グラフの内容が一目でわかるように、わかりやすいタイトルをつけます。
- データラベルの表示:データの具体的な数値をグラフ上に表示します。
インタラクティブなダッシュボードの作成
ダッシュボードとは?
ダッシュボードは、複数のビジュアルを一つの画面にまとめたものです。異なる視点でデータを分析できるため、データ全体を包括的に把握することができます。また、Power BIでは、ダッシュボードをインタラクティブに操作できるため、ユーザーが自由にデータを探れる仕組みが特徴です。
1. 複数のビジュアルを配置する
ダッシュボードには複数のビジュアルを配置し、各ビジュアルが異なる視点からデータを示すようにします。たとえば:
- 売上の月別推移を示す折れ線グラフ
- 地域別売上を示す地図
- トップ製品を示す棒グラフ
これらを一つの画面に配置することで、売上の全体像と詳細の両方を把握できます。
2. フィルタリングを設定する
ダッシュボードにはフィルタリング機能を追加できます。たとえば、地域や期間でデータを絞り込むフィルターを設定すると、必要な情報だけをすぐに確認できます。フィルタリングは、以下の方法で設定できます:
- スライサーを追加:地域や期間の選択肢を簡単に切り替えるツールを追加します。
- クロスフィルタリング:あるビジュアルをクリックすると、他のビジュアルもそれに連動してデータを更新します。
3. ユーザーが操作しやすいレイアウトを作る
ダッシュボードの配置やサイズを調整して、重要な情報が目立つように設計します。たとえば、最も重要なビジュアルを中央や大きなスペースに配置し、補足的な情報を周囲に配置することで、見やすくなります。
ビジュアルのカスタマイズで使いやすさを向上
ビジュアルやダッシュボードをカスタマイズすることで、ユーザーが必要な情報を素早く理解できるようになります。以下のポイントを押さえてカスタマイズを進めましょう:
- デザインを統一する:色やフォントを統一することで、視覚的な一貫性を持たせます。
- 強調ポイントを設定する:重要なデータを目立たせるために、特定の要素を強調します。
- インタラクションを活用する:クリックやフィルタリングでデータを動的に操作できるようにします。
ビジュアル作成で得られる効果
Power BIでビジュアルやダッシュボードを作成すると、以下のような効果があります:
- データを直感的に理解できる
数字やテキストだけではわかりにくい情報も、視覚化することで一目で理解できます。 - 意思決定の質が向上する
インタラクティブなダッシュボードを通じて、データを多角的に分析できるため、より正確で迅速な意思決定が可能になります。 - データを簡単に共有できる
作成したダッシュボードは、チームや関係者と共有することで、データを基にした議論や行動がスムーズになります。