Power Automateクラウドフローを利用するためには、「フロー」、「アクション」、「トリガー」、「コネクタ」の4つのキーワードとそれぞれの意味を知っておくことが大切です。
本記事では、それぞれのキーワードについて詳しく解説します。
一連の作業の流れを意味する「フロー」
フローは、Power Automateにおける自動化プロセスのことを指します。フローは一連のアクションとトリガーで構成され、これらを組み合わせることで様々なビジネスプロセスやタスクを自動化することができます。
例}2024年11月12日9:00に一斉にSharePointリストに保存済みのメールアドレスにメールを一斉送信する。
フローが始まるきっかけになる「トリガー」
トリガーは、フローを開始するイベントや条件のことで、画像で説明すると一番上の「Recurrence」を指します。トリガーには、特定の時間に基づくもの(スケジュールトリガー)や、特定のイベントが発生したとき(イベントトリガー)などがあります。例えば、「新しいメールが受信されたとき」や「特定のファイルがアップロードされたとき」などがトリガーとして設定できます。トリガーが発生すると、それに続く一連のアクションが自動的に実行されます。
例}2024年11月12日9:00
トリガーを呼び出した後に開始するタスク、アクションとは
アクションは、フロー内で実行される具体的な処理で、「複数項目の選択」を含むそれ以降を指します。これは、トリガーによって開始され、ユーザーが設定したステップに従って実行されます。アクションには、データの転送、メールの送信、ファイルのコピー、通知の送信などが含まれます。
例}SharePointリストに保存済みのメールアドレスにメールを一斉送信する
他のサービスやアプリと連携するための機能、コネクタとは
コネクタは、Power Automateが他のアプリケーションやサービスと連携するためのインターフェースです。コネクタを利用することで、異なるシステム間でデータを自動的にやり取りし、効率的なワークフローを構築できます。Power Automateには、Microsoft 365のアプリケーション(Excel、Outlook、SharePointなど)や、Salesforce、Google Drive、Dropbox、Twitter、Slackなど、多数のサードパーティアプリケーションと連携できるコネクタが用意されています。
例}SharePointリスト 、Microsoft Teams
最後に
これらの用語を理解することで、Power Automateを使ったクラウドフローの構築や管理がより効果的に行えるようになります。
今回例として挙げたメールの一斉送信を含む、Power Automatenのクラウドフローを使った簡単な事例について、次回お話します。