対象読者(難易度:はじめての方向け)
- Power Apps をこれから学びたい方
- SharePoint リストをもっと活用したい方
- コーディングなしでアプリを作りたい方
この記事で学べること
- SharePoint リストから 自動的に Power Apps アプリを生成する手順
- 生成されたアプリの構成(一覧・詳細・編集)
- 自動生成後に行う最低限の調整方法
- 実務での活用イメージ
概要
Power Apps には、SharePoint リストを選ぶだけで マウス操作のみでアプリを自動生成してくれる機能があります。
プログラミング経験がなくても、リストの閲覧・登録・編集ができるアプリをすぐに作れるため、初心者にとって最初の一歩に最適です。
この記事では、SharePoint のカスタムリストからアプリを作成する流れを、やさしく解説します。
具体的な解説
① SharePoint のカスタムリストを用意する
アプリの元データとなるリストを SharePoint 上に作成しておきます。
(例:案件管理リスト、タスク管理リストなど)
※リストを準備しておくだけでOK。複雑な設定は不要です。
② Power Apps ホーム画面から SharePoint を選ぶ
- Power Apps にアクセス
- 左側メニューの [ホーム] を選択
- 右側に表示される [SharePoint] をクリック
画面には、SharePoint リストからアプリを作成するためのメニューが表示されます。
③ SharePoint サイトへ接続する
- 接続情報(コネクション)を選択
- リストが存在する SharePoint サイトを指定
もし接続情報がまだ作成されていない場合は、
「接続作成」画面が自動で表示されるので新規作成してください。
④ アプリ化したいリストを選択して接続
- 対象のリストを選択
- 右下の [接続] をクリック
少し待つと…
Power Apps が自動的にアプリを生成してくれます。
⑤ 自動生成されたアプリを確認する
作成されたアプリは、次の 3画面構成になっています。
- 一覧画面(BrowseScreen)
リストデータが一覧表示される画面 - 詳細画面(DetailScreen)
選択したアイテムの詳細を確認する画面 - 編集画面(EditScreen)
新規登録・編集を行う画面
※自動生成でも実務で使えるレベルの UI が準備されます。
⑥ 必要に応じて表示項目を調整する
自動生成されたアプリはそのままでも使えますが、
以下のように項目が見切れる場合があります。
- ラベルが長すぎる
- 表示項目を増減したい
- レイアウトを調整したい
Power Apps の ギャラリー(Gallery)コントロールや
フォーム(Form)コントロールの「フィールド編集」から
マウス操作だけで簡単に変更できます。
⑦ データを登録して動作確認する
- 新規作成を押す
- 編集画面(EditForm)が表示される
- 必要な項目を入力し [保存]
リストに正しく登録されていれば成功です。
⑧ アプリを保存する
自動生成しただけでは まだアプリは保存されていません。
必ず以下の手順で保存しましょう。
- 右上の [保存] をクリック
- 名前を付けて保存
- 必要に応じて公開する
よくあるつまずきポイント
- SharePoint サイトの URL を間違えて接続できない
- 接続情報(コネクション)が作られておらずエラーになる
- 自動生成後の項目が見切れて UI が崩れる
- 保存を忘れてアプリが消えてしまう
実務での活用例
- 社内の簡易データ管理アプリ
(備品管理・タスク管理・問い合わせ管理など) - 一覧→詳細→編集の基本操作を学ぶ教材として利用
自動生成アプリは Power Apps の構造理解にも最適です。 - 既存の SharePoint 運用をアプリ化してモバイル利用
スマホで更新できるため現場業務が大幅に効率化します。
まとめ
- SharePoint リストからアプリを生成する方法は 完全ノーコード
- マウス操作だけで3画面構成のアプリが完成する
- 少しの調整で実務でも十分使える
- 最後に 保存 を忘れないことが重要
初心者でもすぐに実践できるので、まずは手を動かしてみることをおすすめします!
