こんにちは!株式会社ジャパン・エンダストリアル 小糠愛乃です。
今回は、Power Appsでもっとも基本的な「Text Inputコントロール」について解説します。

この記事でわかること

  • Text Inputコントロールの役割
  • よく使うプロパティと設定方法
  • 実際の利用シーンとコード例

Text Inputコントロールとは?

Text Inputコントロールは、ユーザーが文字や数値などを入力するためのボックスです。
フォーム入力やコメント記入、検索バーなど、アプリ内のあらゆる「入力の入口」に使われます。

例:

  • 社員名や品名を入力するフォーム
  • 検索ワードを指定するフィルター欄
  • メモやコメントを残す入力欄

主なプロパティ

プロパティ名内容使用例
Default初期表示する値“未入力”
HintText入力前に表示される薄いヒント文字“ここに名前を入力してください”
Text実際に入力された値TextInput1.Text
Mode入力モード(SingleLine / MultiLine / PasswordMode = TextMode.MultiLine
OnChange入力が変更されたときに実行する処理Set(varName,TextInput1.Text)

よく使う関数と組み合わせ

関数用途使用例
Set()入力内容を変数に格納するSet(varName,TextInput1.Text)
IsBlank()未入力チェックIf(IsBlank(TextInput1.Text),Notify(“名前を入力してください”))
Reset()入力をリセットReset(TextInput1)

実用シーンでの使い方

If(IsBlank(TextInput_Name,Text), Notify(“名前を入力してください”, NotificationType.Error), SubmitFrom(EditFrom))

入力欄が空白の場合にエラーメッセージを出し、正しく入力されていればフォームを送信します。
このように、Text Input は 「条件判定」と組み合わせて使う のが基本です。

よくある応用設定

やりたいこと方法
数値だけ入力させたいFromatプロパティを”Number”に設定
入力上限を設定したいMaxLength = 10
改行を可能にしたいMode = TextMode.MultiLine
入力内容を変数に即時反映したいOnChange = Set(varInput, TextInput1.Text)

まとめ:Text Inputを使いこなすコツ

  • Default と Text を混同しない(Defaultは初期値、Textは現在値) 
  • OnChange に関数を書くことで動きを出せる 
  • IsBlank() と組み合わせて入力チェックを行う 
  • Reset() を使うとリセットボタンが簡単に作れる 

次回予告

次回は「Dropdownコントロール」について解説します。
リストから選択肢を選ぶ操作を実現するための基本コントロールです。