こんにちは!株式会社ジャパン・エンダストリアル 小糠愛乃です。
今回は、Power Appsで最もよく使われる表示用のコントロール「Labelコントロール」について解説します。
この記事でわかること
- Labelコントロールの役割
- よく使うプロパティと設定方法
- 実際の利用シーンとコード例
Labelコントロールとは?
Labelコントロールは、テキストやデータを画面上に表示するためのコントロールです。
ユーザーに情報を伝える、入力内容を確認させるなど、あらゆる画面で使われます。
例:
- 研修日や開催日などの固定情報を表示
- 入力内容をリアルタイムで確認
- データベースから取得した値を表示
主なプロパティ
| プロパティ名 | 内容 | 使用例 |
| Text | 表示する内容 | “研修一覧” or ThisItem.研修名 |
| Colar | 文字の色 | Color.Blue |
| FontWeight | 文字の大きさ | FontWeight.Bold |
| Visible | 表示/非表示を切り替え | If(IsBlank(TextInput1.Text), false, true) |
| Align | テキストの配置(左/中央/右) | Align.Center |
よく使う関数と組み合わせ
| 関数 | 用途 | 使用例 |
| Text() | 数値や日付を文字列に変換 | Text(Today(), “yyyy/mm/dd”) |
| Concatenate() | 複数の文字をつなげる | Concatenate(“参加者:”,TextInput_Name.Text) |
| If() | 条件に応じて表示内容を変える | If(varStatus = “出席”, “○”, “×”) |
実用シーンでの使い方
例:開催日を見やすく表示する
Text(DatePicker_開催日.SelectedDate, “yyyy年mm月dd日”)
このように、Labelは他のコントロールの値を動的に表示するのに最適です。
フォームや一覧画面で、ユーザーが確認しやすい形で情報を見せましょう。
よくある応用設定
| やりたいこと | 方法 |
| フィールド名を太字で表示したい | FontWeight = FontWeight.Bold |
| 特定条件で文字色を変えたい | Color = If(Status.Value = “欠席”, Color.Red,Color.Black) |
| 日付や数値をフォーマットしたい | Text(ThisItem.日付, “yyyy/mm/dd”) |
| 複数の値をまとめて表示したい | Concatenate(“氏名:”, ThisItem.氏名, ” / 会社:”,ThisItem.会社名) |
まとめ:Labelを使いこなすコツ
- 「Text」プロパティで表示内容を決める
- 関数(Text・If・Concatenateなど)と組み合わせて柔軟に表示
- 色や太さ、配置などを調整して見やすさを向上
- 動的データの表示にも対応
(ThisItemや変数との連携)
次回予告
次回は「Text Inputコントロール」について解説します。
ユーザーが文字を入力するための基本コントロールで、フォーム作成には欠かせません。
