こんにちは!株式会社ジャパン・エンダストリアル 小糠愛乃です。

今回は、Power Appsで最もよく使われる条件分岐の仕組み「If関数」について解説します。

この記事でわかること

・実際の利用シーンとコード例

・If関数の役割

・主な構文とプロパティ

・よく使う関数との組み合わせ

If関数とは?

If関数は、指定した条件が「真(True)」か「偽(False)」かによって、

実行する処理を切り替えるための関数です。

「入力されていれば登録」「空ならエラー表示」など、

アプリの動きをコントロールする中心的な存在です。

例:

・条件を満たすとフォームを送信する

・入力チェックでエラーを出す

・状況に応じてボタンの色を変える

If関数と一緒によく使うコントロール

ButtonコントロールやLabelコントロールと組み合わせ、条件によって異なる処理を実行する際に使用します。
入力チェックやエラーメッセージの表示、分岐処理などでよく利用されます。

コントロールの解説は下記の記事を参考にしてみてください。

よく使う関数との組み合わせ

関数名目的使用例
Notify条件ごとにメッセージを出すIf(Slider1.Value>100, Notify(“上限を超えています”))
Navigate条件に応じて画面遷移If(Toggle1.Value, Navigate(画面_確認))
Patch条件を満たすとデータ登録If(!IsBlank(TextInput_ID.Text), Patch(…))

実用シーンでの使い方

入力チェックとフォーム送信の例

If(IsBlank(TextInput_Name.Text),Notify(“名前を入力してください”, NotificationType.Error),    SubmitForm(Form_受講者) )

入力が空欄ならエラーを出し、入力済みならフォーム送信します。

「入力ミスを防ぐ」ためのものです。

まとめ:If関数を使いこなすコツ

・表示制御や動作制御など、どんな場面にも応用できる

・条件分岐の基本はIf(条件, 真の場合, 偽の場合) 

・IsBlank()や=,>,<などの比較と組み合わせる 

次回予告

次回は「Concat関数」について解説します。

複数の値をまとめて1つの文字列として扱うことができ、

複数選択データの整理やラベル出力などに便利です。